こんにちは。Ryuです。
今回は、森下典子『日日是好日~お茶が教えてくれた15の幸せ~』の第10章「このままでよい、ということ」からの学びを書いていきます。
いや、10まできましたね。当初は一つ一つ書くつもりはなかったんですが、書くために読み返すうちに各章ごとでもたくさんの学びがあったので、結果こうなっていってます。
このまま15章まで続く・・・のか?わかりません(笑)
今日の学びは一言で言えば、「私は私のままでいい」という気付きを得ることです。ではいきましょう。
後輩の成長による焦り
場面は、初々しい若手の新人が稽古に参加してきたところ。
もう子供みたいにかわいく、また、慣れない仕草も愛らしいくらいの後輩。
ところが、素質がある?才能?
後輩のひとみちゃんはメキメキ腕を磨いていく。反対にいつまでもできないままの私・・・
そんなできる後輩や同期(や先輩)を目にして、自信がなくなった経験はないだろうか?
僕にはあります。
というより、常にその状態でした。
周りの誰もが、自分よりもいろんなことを上手くやっている、ように見えてた。
いつも自信がなかった。
憧れの先輩は手の届かないくらいに遠く、
同期はすでに僕より優れ、
後輩もすぐに追いつき追い越していく、ように見えてた。
だから、いつだって劣等感に苛まされていたし、いつだって自信がなかったし、いつだって比べて苦しかった。
逃げ出したことはあったけど、正面からぶつかっていく勇気もなかった。努力したけど、いつも結果は報われなかった(ように思えてた)。
僕はいつだってダメな人間だと思ってた。(周りの評価はそうでもなかったけど)
コンプレックスの塊
そうした後輩の急成長の中で、ベテランになってきた森下さんは笑っていられなくなった。
お茶に向いてないのかも・・・そう思ったという。
お茶は、決まり事の世界なのだけれども、場や相手を読んで臨機応変な対応が求められるのだそう。
つまり、気配りが大切なのだ。
クソ真面目でやってきた森下さんは、このアドリブが苦手だった。
ここが自分に重なる。
決まり事の通りにならできるけど、臨機応変に、柔軟に、機転を利かせて、なんてことが苦手だった。
心理学を志したのも、コミュニケーション不全な自分を、気配りなんてできない自分を、何とかしたかったからだった。
「気配りなんて自然に身につくものでしょ」
なんて言う人もいるけど、僕も森下さんと同様に、そうじゃなかった。
みんなが当たり前にしている気配りができないことが、コンプレックスだったと森下さん。僕もそうだった。
これ、正直きつかった。どうにもできなかった。
何がどう回っていくのかが全然理解できなかった。気の利く人がうらやましかった。
・・・お茶を始めて13年目、森下さんはやめる決心をしたという。
昔の僕はいわゆるコンプレックスの塊だった。
この章を読みながら、昔の自分を思い出し、胸の中がチクンとうずいた。
随分、乗り越えたけど、こういうものに接すると心が揺れる。
私は私のままでよい、と思えた時
辞める決心をしてから、いろいろあった、ある日の稽古で、
美味しいお手前をいただき、外の抜けるような青空が見えて、
(はー、気持ちいい)、と空に自分をとき放した
自分の中で声がした「このままで、いいじゃないか」
そうだ、気がきかなくてもいい。頼りにならない先輩でいい。自分を人と比べない。私は、私のお茶をすればいいのだ
まるで何かの悟りのようだけど、森下さんは大切なことに気付いた。
そう、人と比べなくてもいい。
自分は自分でいい。
今これを読んで下さっているあなたも、あなたでいい。
森下さんの、私は私のままでいい、という大切な気付きが劇的ではなく、日常の延長で訪れたように、
僕も、ある日、自分は自分でいい、これまでの不甲斐ない自分もこれでいい、と心底思えた経験をした。
ゲシュタルト療法のセッション、ではなく、セッションを終え、翌日のセッションのために泊まっていたホテルで、ノートを開き、その日を振り返りながら、自分と向き合っていた時だ。
突然、過去の、あんなに好きでなかった、不甲斐ない自分のことを認められ、その不甲斐なさも含めて抱きしめられた。かっこよくも素敵でも輝いてもなかったけど、今まで生き抜いてきてくれたからこそ、今がある。今までありがとう。愛してる。さよなら。
と自分の中に溶けていった。別れたのではなく、一体となったような、とても神秘的な経験をした夜でした。一人、今までの人生を噛みしめるように震えて泣いた。
人と比べなくていい。自分は自分でいい。と心底思えた。
そこから、初めて、自分を好きになれた。同時に、自分を責めなくなった。
静かな夜の、ノートに静かに向き合う中での、劇的な変貌の夜だった。
コンプレックスの塊だった僕が、そんな人生をやめて、別の道へと切り替えた瞬間だった。
忘れられない大切な日になった。
人と比べない
僕がこうしてブログを書いて発信しているのは、
こういう思いを誰しもに感じてほしいからです。
人と比べない、こんな大切なことを、当たり前にできてる人っていません。むしろ、比較のオンパレードなのが世の中です。
ここまで言った僕も、時々比べてしまうこともあります。
「人と比べない」 以前に書いたのも読んでみて下さい。
人と比べない、比べるなら、過去の自分と今の自分と未来の自分。くらい。
比較する上で、大事なことは、比べたからといって評価しないこと。特にネガティブ評価。
違いがあるだけ。そこに評価はいらない。
比べた結果、〇〇になりたい、という建設的な力が働くなら、その思いに従っていけばいい。
柳緑花紅
柳は緑、花は紅
僕が座右の銘にしている禅語です。
同じく森下典子さんの『日日是好日』の続編である、『好日日記』で見つけた言葉です。『日日是好日』と同じく素晴らしい本なので、ぜに手に取って開いて下さい。
柳が赤くなろうとしたり花が緑になろうとしたり
つまり、自分でないものになろうとするからこそ、そこに齟齬が生じ、心身の調和が崩れていく。
柳はあくまで緑でいいし、花もあくまで紅くていい
人と比べず、他の誰かや何かになろうと自分を捻じ曲げて無理をするのではなく、
自分らしく、自分自身でいよう
これが僕が一番伝えたいメッセージであり、このブログを書く理由であり、このブログ全体を通底するテーマです。
英語で言えば、そう、 be myself このブログの副題です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大事なことなので繰り返します
人と比べなくていい。
私は私のままでいい。
このままでいい。
あなたもあなたのままでいい。
もっと言えば、
私は他ならぬ私であればいい 他ならぬ私であるからこそ意味がある 誰かにならなくていい。
あなたは他ならぬあなたであればいい 他ならぬあなたであるからこそ意味がある 誰かにならなくていい。
声に出して口にしてみて下さい。何が感じられますか?
評価せずに、その気持ちを噛みしめて感じて下さい。
では、また。
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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。
自分を押し殺し、他人の価値観や意見ばかり気にする ❝いい子ちゃん❞ だった過去。自分のことが大嫌いでした。
そんな自分をなんとかしたいと心理学を学びプロの心理士として仕事をするも、自分嫌いは克服できずにいました。
そこへ、30代でゲシュタルト療法を受け、人生が180°変わりました。
自分が好きになり、
自分の意見や考えを軸に行動できるようになり、
やりたいことややってみたいことにも素直に食指をのばせるようになりました。
本もたくさん読むようになり、さまざまな考え方を柔軟に取り入れられるようになりました。
同じように悩んだことがある方や、今現在自分の生き方に悩む方へ。
あなたらしく生きる、あなた自身でいるための手掛かりやきっかけがみつかりますように、と僕の経験や学びを発信しています。
誰もが自分らしく生きられる世の中にする。
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