凛として生きたい時に読みたい1冊『私が一番きれいだったとき 凛として生きるための言葉』茨木のり子

Ryuの書棚

こんにちは。Ryuです。

今回は「凛として生きたい時に読みたい1冊『私が一番きれいだったとき 凛として生きるための言葉』茨木のり子」というタイトルで書いていきます。読めば、

僕は詩が好きです。言葉を削ぎ落し、凝縮し、そして、昇華されたような言葉に、強く胸を打たれます。

中でも、一番好きな詩人が茨木のり子さん。彼女の詩を、今の若い女性へ向けて編纂されたものがこちらの本です。

5つの詩が、現代的なきれいな写真とともにあり、既存の茨木のり子詩集とは一線を画す詩集&写真集です。

若い女性が、読むと凛と生きられるように、とのテーマで編纂されたものだそうですが、

若い女性に限らず、凛として生きる力が湧き出る詩に出会えます。

載っているのは

  • 私が一番きれいだったとき
  • 汲む -Y.Yに-
  • 自分の感受性くらい
  • みずうみ
  • 知命

私が一番きれいだったとき

戦争前後に青春時代を過ごした口惜しさや悔しさが言葉から滲み出ている。

でも、最後に、「だから決めた 長生きすることに」との結ぶ。

この姿勢に、過去がどうであれ、自分が幸せになるために、前を向く、建設的になる、つまりは、凛としてこれからを生きようという力が湧きました。

さらに、自分の青春時代も今も、彼女のそれとは比べ物にならないほど恵まれたものであることに気付き、感謝するとともに、

その恵まれた環境を、より活かして生きたいと強く思いました(つまりは現状を活かしきれていない…)。

今、目の前にある幸せには、人間なかなか気付けないものです。

そこに気付けるだけで、幸せは随分と感じられるものです。

例えば、毎日暖かい布団で眠れることはこの上ない幸せです!

汲む -Y.Yに-

初々しさが大切 人に対しても 世の中に対しても

人を人と思わなくなったとき 堕落が始まる

堕ちてゆくのを隠そうとしても隠し切れなくなった人を何人も見ました

初々しさ…一期一会の精神にもつながるような、外界へ向けての大切な態度だと思いました。

そして、人を人と思わないような、堕ちるのを隠せないような人間になりたくない。

“凛として胸張れる生き方をしよう”と力が湧いてきました。

さらに

大人になってもドギマギしたっていい

ぎこちない挨拶 醜く赤くなる 失語症 なめらかでないしぐさ

(中略)

それらを鍛える必要な少しもなかったのだな

人とのコミュニケーションがうまくなくて悩んだ時期が長かった自分に伝えたい言葉。

もっと早く出会いたかった言葉。

自分らしく、自分を飾らず、ありのままでいい

自分の感じ方を大切にしてもいい。つまりは、自分を大切にしたらいい。そんな風に受け取りました。

これを、深い意味で享受できるようになったのは、大人になって随分経ってからでした。

そんな僕でも、ありのままでいいと生き方を変えらえるようになったのですから、これを読んでるあなたもそうなれるはずです。

柳緑花紅(やなぎはみどり はなはくれない)という言葉にある通り、自分らしく在りたいものです。

自分の感受性くらい

茨木のり子さんの一番有名な詩かもしれません。

僕の茨木のり子さんとの出会いはこの詩の次の一節でした。

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

目にした時、脳天をガツンとかち割られたような衝撃だったことを今でも覚えています。

新聞か何かに、この一節だけが掲載されていました。

人に流されることの多かったあの頃、人の意見を鵜呑みにしがちだったあの頃、Noと言えなかったあの頃…

自分の感じたことを、自分の考えを、自分の感受性を、涙が出るくらい大切にできていないこと、守れていないことに気付かされました。

いや、薄々気付いていたけど目を向けないようにしていたのかもしれません。

しっかりせんか!ばかものよ!

と厳しく、でも、包み込まれるような愛情で、目を覚まさせてくれた気がします。

今でも、自分を大切にできていないなと感じた時に思い出す大切な詩です。

教科書にも載せてほしいくらい、大切なことを言葉にしている詩。

読んだことない方は、ぜひ触れてみて下さい。

これについては、思い入れが強いので、別でまた書きたいと思います。

みずうみ

人間誰しも心の底に静かな湖を持っている。

そこは他人の踏み入れられない領域で、容易に変化もしない。

でも、その深みは少し話すだけでわかる、と。そして言う

教養や学歴とは なんの関係もないらしい

人間の魅力とは

たぶんその湖のあたりから 発する霧だ

自分の湖はどんなものか…わからない…在りかがわからないのか、自分に対して分からないフリをしているのか…というつかめなさと、

深く青い湖をもつ人でありたいと思うのだけれど、そうでない湖だったらという恐れとを抱きました。

教養や知識や学歴とは関係がないけれど、

この湖はきっと、その人がどんな風に生きてきたかを物語るもの、

どんな経験をして何を感じ何を考えてどう行動してきたか、そんな生き方とは無関係ではないのだろう。

ゲシュタルト療法の創始者パールズはいいます。「その人の一挙手一投足に、その人の生きてきた歴史が刻まれている。」

 

自分としっかり向き合い、自分の中に深く潜っていかないと辿り着けない湖。

そこから発する自分の魅力とはなんだろうか?まだはっきりつかめない。

だから、もっと自分に向き合っていきたい。

自分の魅力をもっと発見して、誰かの役に立っていきたい。そう奮い立つ力をくれる詩でした。

知命

もしかしたら たぶんそう

沢山のやさしい手が添えられてきたのだ

一人で処理してきたと思っている

わたくしの幾つかの結節点にも

今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで

知命 命を知る 生かされていることを知る言葉

30代の僕が、人生を振り返ってみると、

それはそれはそれはそれは沢山の沢山の沢山の

やさしい手が添えられてきたのだろう

分かるものも、未だに気付かないものもきっと多いと思う。

そうして、今まで生をつないでいる。

僕は敬虔な仏教徒ではないけれど、“生かしてもらっている”ことを感じさせてくれる詩。

それに気付くと、感謝しかない。いろんな思いがあるけれど、いいことばっかりじゃなかったけど、今生きていられて幸せです。

これまで関わった全ての方、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございます。

そんな思いが沸き上がる詩。

だからこそ、今度はこれからは、手を添える側にもなろう、そういう生き方をしようと背筋が伸びた。

一方で、今この瞬間も、これからもまた、たくさんの支えの中で生かされていくことは間違いない。

だって、今これを書いているPCや机や、着ている服や家も、日常の身の回りの物のほとんどを、僕は自分で賄えない。

現代は超分業社会だ。

“世界は誰かの仕事でできている”という某缶コーヒーのCMのコピーが僕は好きだ。

自分で賄えないものは多いけど、その分、自分も自分の仕事を通して誰かの役に立つ。

だから、常に研鑽を積んでいこう。誰かの助けが巡る輪に参加できるように。

そんな思いを強くした詩。

まとめ

いかがでしたか?引用はあえて少しだけにしました。

何か胸を打つもの、心に刺さるものはありましたか?

初めて茨木のり子さんの詩に触れた方は、これを機に、ぜひこの本や他の詩集を手に取ってみて下さい。

すでに茨木のり子さんやこれらの詩を知っている方も、ぜひこの本で改めて触れてみて下さい。詩集とはまた違った魅力に出会えると思います。

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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。

自分を押し殺し、他人の価値観や意見ばかり気にする ❝いい子ちゃん❞ だった過去。自分のことが大嫌いでした。
そんな自分をなんとかしたいと心理学を学びプロの心理士として仕事をするも、自分嫌いは克服できずにいました。

そこへ、30代でゲシュタルト療法を受け、人生が180°変わりました。

自分が好きになり、
自分の意見や考えを軸に行動できるようになり、
やりたいことややってみたいことにも素直に食指をのばせるようになりました。
本もたくさん読むようになり、さまざまな考え方を柔軟に取り入れられるようになりました。

同じように悩んだことがある方や、今現在自分の生き方に悩む方へ。

あなたらしく生きる、あなた自身でいるための手掛かりやきっかけがみつかりますように、と僕の経験や学びを発信しています。
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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。
他人に合わせてばかりで外面がよく、自分のことが嫌いな”いい子ちゃん”だったけど、ゲシュタルト療法を受けて人生が180°変わった心理士です。
自分が好きになり、自分軸でやりたいことに食指をのばせるようになり、学びが習慣化。
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