キッチン・ルール 心地よく生きるための制約

Ryuの書棚
ドイツのキッチンルール

こんにちは。Ryuです。

「ドイツのキッチン・ルール 収納・掃除・調理法まで、マネしてみたい18のお宅(久保田由希 著)」という本を読みました。

読めば、自分の軸(自分のルール)をもつことの大切さを痛感できると思います。

棚からぼたもち、的な学び

この本、素敵なキッチンの写真が多く、箸休め的に素敵なキッチンを眺めよう、ってな軽い動機で手を出した本なんです。そこから、意外や意外、大きな学びが得られました。

学びはどこにでも転がっていますね。そこに気付くかどうか。自分が試されます。

どんな本にだって、珠玉の一文や一言があります。

誰かにとってではなく、自分にとっての。

自分のアンテナに引っかかるものを、ちゃんと掬い上げましょう。

僕はたまにこういう写真の多い生活関連の本を読みます。今はキッチンとか料理が大好きなので、この本は自然に手が伸びました。

こういう直感は大切にしています。

多読、乱読もいいですね。

「ドイツのキッチンルール」久保田由希

インゲさんのキッチンルール  いろいろな人のキッチン

僕が感銘を受けたのは、18のお宅の内の一つ、インゲさん家のキッチンルールです。インゲさんは夫と二人暮らしの老婦人です。

  • *キッチンが狭いので、不要な電化製品を買わない。
  • *窓からの最高を生かしたレイアウト
  • *20世紀初頭の古い床やタイルを残す

これだけ読んでも、ふーん、という感じですよね。実際の写真と間取りです⇓

狭いながら、大きな窓からに光の具合が素敵だと感じます。

 

 

 

インゲさんからの学びをお伝えする前に、

他にどんなルールをもつ方がいるかのご紹介。

 

夫と息子との3人暮らしで、料理学校を主宰するロッテさんのルールは、

  • *家族みんなが集まれること
  • *ダイニングで遊ぶ息子さんに目の届くオープンキッチン
  • *こまめに買い物、必要な分だけ調理する

新鮮なものをこまめに買い物ってのはいいなと思います。

ロッテさんのキッチン
ロッテさんのキッチン

 

 

息子と二人暮らしのアンケさんは

  • *食卓が置けること
  • *棚は壁に取り付けて、室内のスペースを確保
  • *花を飾って、くつろげる雰囲気を作る

花を飾るっていいですね。うちはドライフラワーを飾っています。大きな窓も好きです。

アンケさんのキッチン

  

  

パートナーと二人暮らしの、パティシエであるリケさんのルールは

  • *食材を余らせないこと。捨てないこと。
  • *調理道具はすぐに洗って片付ける
  • *光が入って明るいこと

食材を余らせない、傷ませない、極力捨てない(廃棄率を抑える)というのは僕も大事にしているところです。

  

  

いろいろなキッチンルール。その目的は、キッチンをゲミュートリヒ(心地いい)にするためであり、キッチンルールは各人のゲミュートリヒへの思いを言語化したものであり、実際のキッチンはそれを実現しているものです。

少し紹介しましたが、お気に入りのものはありましたか?マネしてみたいものはありましたか?

あるいは、あなたのキッチンルールはどんなものですか?改めて、言語化してみると面白い発見がありそうですね。

  

インゲさんが大切にしていること

さて、本題。インゲさんが大切にしていること。

それは、「大きな窓と戦前に古いタイル。収納スペースよりもこの開放感が大切。」とのこと。

ドイツではアルトバウと呼ばれる、100年以上前に建てられたアパートがあり、インゲさんはそこに住んでいます。

特徴は、天井が高く、装飾的な内層が施されていること。高い天井に合わせた大きな窓、それに、戦前(といっても、第1次・・・世界大戦!)に作られた床とタイルも残っていて、100年前の面影をとどめているそう。

古い建物が好きな僕は、こんなところに住めるってだけでテンションが上がります!

インゲさんにとって、この空間を生かすことが大切なことでした。

パッと見、素敵な空間ですが、難題も。

100年前と現在とでは、生活様式が異なります。

100年前には冷蔵庫も食洗器もコーヒーメーカーもありませんでした。なかったということは、それらを置くためのスペースをキッチンの間取りを考える上で考慮しなかったということです。

ということは、それらのものを取り入れようとすれば、スペースが必要になります。

一度は専門家に依頼したそうです。

ですが、窓を横切るように棚をつけたり、壁に大きな換気扇を付けたり、という圧迫感のあるプランだったそうで、やめてしまったとのこと。

結局、大きな窓をそのまま残し、壁面収納も駆使しながら、アルトバウの雰囲気を残して生かす、自分たちで考えたプランを実行しました。

結果、ドイツでは当たり前のコーヒーメーカーやエスプレッソマシンは置く場所がないから買わない、など、不要な物は買わない選択をすることに。

キッチンで珈琲を淹れるインゲさん

揺るぎない価値観 エッセンシャル思考

インゲさんがここに住み、キッチンをどうしようかと考えた時、

収納たっぷりにしたい、冷蔵庫も食洗器もコーヒーメーカーも欲しい、大きな窓は残したい、アルトバウの雰囲気を残したい、エトセトラ、エトセトラ、etc.

いろいろな希望があったことでしょう。

でも、それらは全部同時に叶えられませんでした。空間的な制約が大きかったのでしょう。

そこで、大切なのが、自分(たち)にとっての、優先順位!

インゲさんは大きな窓を残す、アルトバウの雰囲気を残す、ことを最優先しました。

冷蔵庫は小さいもの、コーヒーメーカーは置かない。

一方で、キッチン奥にはBOSEのCDデッキがあり、本も少し見えます。これらに関する記述はありませんが、コーヒーメーカーよりも優先順位が高かったのでしょう。

僕はこのキッチンがとても素敵に思えました。

ただ、「えー、こんなキッチン嫌だ!!!」って人もいるでしょう。

大切なのは、自分にとって価値あるものがあるかどうか?自分がゲミュートリヒ(心地よく)いられる場になっているかどうか?です。

イソップ物語の「粉屋と息子とロバ」の話を知っていますか?人の意見ばかり聞いたためにひどい目にあった話です。(僕は子ども用のこちらで初めてこの話を知りました⇓)

大切なのは、自分の価値観に沿っているかどうか?です。

自分ルールを定めることで、自分にとって心地よい空間が作れる

これが今回学んだ大切なことです。

インゲさんの紹介文の最後はこう締めくくられています。

分たちにとって、何が本当に大切か。そのために何を優先するか。揺るぎない価値観さえあれば、どんな環境でも心地いい空間が作れるのだと思います。

この本はキッチンルールについての本ですが、この言葉は、他の場にも、ひいては、生き方にも応用できる話だと思います。

自分たちにとって何が本当に大切か?

その答えを知っているのは自分たちです。自覚できているかどうか、言語化できるかどうかは別としても、答えは自分たちの中にしかありません。

自分の心や感情に向き合い、しっかり感じ取り、言葉にしたり実現化してみたりする中で、明確になっていくものです。

ゲシュタルト流に言えば、生き方の方向性とも言えます。生き様を問うものです。

自分たちの価値観を明確にし、大切にしたい物事の優先順位を明確にしていく。それをまず実行する。

優先順位の低いものは切り捨てていく。後回しにしていく。代わりの物で間に合わせる。エッセンシャル思考とも言えます。

はっきりした自分の軸で作り上げられた空間ややり方や生き方は、自分にとってとても心地よいものでしょう。

あ、ちなみに、誰よりもまずは自分を心地よくさせてあげていいのです。これ大事。

ドイツキッチンへのツッコミ

おまけです。

素敵なキッチンがたくさんありました。でも、全体を通してとても引っかかりました。

ある日の献立、と称して、ある一日の三食のメニューが全員載っていました。

が、ほぼ全員、朝昼は簡単なものでした!

  • 朝:カフェラテ 以上、パンとバター 以上、←このパターン多すぎ! シリアルと果物 以上
  • 昼:サラダ 以上、野菜スープ 以上
  • 夜は、ブロッコリーグラタン 以上、じゃが芋とねぎのスープ 以上、鮭のグリルと野菜と玄米 以上、子羊のカツレツと野菜 以上

さすがに夜は少ーし凝ったメニューですが、それでも一品が多いんですね。

コメントとして、皆さん、週末は凝った料理を作る、と言っていますが。。。。。

こんな素敵なキッチンに、ゲミュートリヒにするためのキッチンルールがあるってのに、料理しなさすぎでしょ!!!もったいない!!!

もっと日々料理を楽しもうよ!と品数の少なさに思うのでした。

いや、なんちゃって一日一食の僕からすれば、いい感じのメニューでもあるんですけど。

文化の違いもあるのか、偶然なのか、品数少ないですよね。どうですか?

まとめ

余談が入りましたが(笑)、いかがでしたでしょうか?

自分の軸、自分のルールをもつことで、どんな環境でも心地よさは作れる。

制約がある方が、心地よさを作り上げられるっていうのは、面白いですよね。

さて、あなた自身の生活を振り返ってみて下さい。

自分のルールありますか?自分の軸は何ですか?

大事にしたいのはどんなことですか?それを優先するとどんな空間や生き方になりますか?

ちょっと心に問いかけ、考え、実行するだけで、今より心地よいモノを手に入れられるかもしれませんね。

いい本でした。

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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。

自分を押し殺し、他人の価値観や意見ばかり気にする ❝いい子ちゃん❞ だった過去。自分のことが大嫌いでした。
そんな自分をなんとかしたいと心理学を学びプロの心理士として仕事をするも、自分嫌いは克服できずにいました。

そこへ、30代でゲシュタルト療法を受け、人生が180°変わりました。

自分が好きになり、
自分の意見や考えを軸に行動できるようになり、
やりたいことややってみたいことにも素直に食指をのばせるようになりました。
本もたくさん読むようになり、さまざまな考え方を柔軟に取り入れられるようになりました。

同じように悩んだことがある方や、今現在自分の生き方に悩む方へ。

あなたらしく生きる、あなた自身でいるための手掛かりやきっかけがみつかりますように、と僕の経験や学びを発信しています。
誰もが自分らしく生きられる世の中にする。

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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。
他人に合わせてばかりで外面がよく、自分のことが嫌いな”いい子ちゃん”だったけど、ゲシュタルト療法を受けて人生が180°変わった心理士です。
自分が好きになり、自分軸でやりたいことに食指をのばせるようになり、学びが習慣化。
同じように自分の在り方や生き方に悩む方へ、あなたらしく生き、あなた自身でいるための手掛かりやきっかけを得られるよう、経験や学びを発信しています。

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