子育てに迷った時の支えとなる一冊『いつからでもやりなおせる子育て -子どもと一緒に育ちを振り返る-』池添 素

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こんにちは。Ryuです。今回は、子育てに迷った時の支えとなる1冊を紹介します。

『いつからでもやりなおせる子育て 子どもと一緒に育ちを振り返る』池添素(いけぞえ もと)2001 かもがわ出版

池添先生は、僕が定期購読している、保育者と親とを結ぶ小雑誌「ちいさいなかま」でも連載をなさっていたことがあり、また、発達支援の分野でも有名な方です。

子育て真っ只中の僕にとって、耳に痛い話もありましたが、子どもとの関係を一呼吸おいて再考するにはよい本でした。

参考になった部分を僕なりにまとめてみました。子育ての、あるいは、子育て支援の参考になれば幸いです。

子育てはいつからでもやり直しができる

とても希望のもてる言葉ですね。たとえ上手くいっていないと感じても、明日からでも、いや、今この瞬間からでも、やり直せる。手遅れなんてないんだ。と背中を押してもらえます。

「残りの人生の中で、今が一番若い」とは、何かに挑戦する時に”遅くはないよ”という意味でよく言われる言葉ですが、子育てにおいても、やり直そうと思ったら残りの子育て期間の中で(あるいは、子どもと過ごす人生の中で)「今が一番若い」のです。

うまくいってないなら、子どもも自分もパートナーも責めないで、少し違う角度から子育てを考えてみて

うまくいかないと誰かを責めてしまいがちですが(特に、自分を)、誰も責めずに、じゃあどうやったらうまくいくだろうか?と建設的に考えられるようになると楽ですね。

言葉で言うと簡単ですが、こういうマインドに変えていくには、大人といえどそれなりに努力が必要だと思います。そして、それは一人ではなかなか容易ではありません。

だからこそ、親だけで問題を抱えきらず、専門家の戸を叩いて下さい。専門家の力を借りて下さい。著者も何度も述べています。専門家の端くれとして、親として、僕もこれは声を大にして言いたい。子供は社会の宝、子育ては社会みんなでやっていきましょう。

比べない

我が子と、何かの情報で得た○○歳だとこんなことができるという情報(基準)、他の同年齢のお友達を比べてしまっていませんか?

比べることが一概に悪いとは言いませんが、その結果に一喜一憂したり基準を下回る時に自分を責めたり凹んだり…たとえ、結果がよくても子どもの成長は待ったなしなので、常にその水準でいられるかで気持ちが落ち着かなかったり…情報が、建設的な方を向く手助けになっていないのが現状だと思います。

そういう外部情報ではなくて、

我が子をよくみて、子どもが何に意欲をもって生きてるのか?子供が何を求めているのか?子どもが出すサインをよく捉えて対応してきましょう。

といっています。

子どもは自分の力で発達したい

子どもはさせられるのが嫌いです。大人もそうですけどね。大人との違いはイヤ!!!をストレートにだすことです。

子どもは比べられることも嫌いです。大人もまたそうですよね。

では、大人にできることは何かというと、

「子どもが自分の力でやってみたいと思える条件作り」です。

子どもは自分の力で発達したいのです。「子供が自発的に意欲に動き出してこそ、さまざまなことを学び、身に付ける」のです。

僕もよくこんなことさせたい、身に付けさせたいのだけれども…と相談されることがあります。そんな時は方法論よりも先に、「どうやってそれに興味をもってもらいましょうか?好きになってもらうにはどうしたらいいでしょうか?」と問いを立て直します。

好きなことに対する子供の吸収力はすごいですから!

させるのではなく、子どもがやりたくなるような努力や工夫に注力することが大切です。

子どもに転ばぬ先の杖は不要

子どもは失敗から学びます。大人のように先の見通しをもって考えて行動することはできません。

きっぱりと言い切っていますが、発達的な観点からいっても間違いないです。むしろ、成否に関わらず、やってみた経験からたくさんのことを学びます。

だから、親には、「見守る努力」と「やり直せる環境の整備」が求められます。

いや、言うは易く行うは難し、ですよね。見守る努力っていうのは、つまり、手助けできるのに手は出さない努力とも言い換えられます。親がやってあげられることを敢えてしない。つまり、親の自制が必要なのです。

子どもをだめにする一番簡単な方法はいつでも何でも好きな時に欲しい物を買ってあげること、なんて言葉もありますね。これは子供のためにならない。

絶対に手を出すな、というわけではありません。

育ちに必要な手助けは行い、育ちを邪魔するような手助けはしない、そして、両者を見極める眼を養う。ということです。

育児は育自というか、子育てを通して親も成長していかなければならないなとつくづく思います。いや、そうやって、人間的な成長の機会を与えてくれる子どもに感謝の念をもつ方がいいですね。

子どもの自分作りサポートと親の関わり方

子供の自分づくりのサポートに必要なことは

子どもが悩む姿に付き合う 
結論を急がない 
失敗を許す 
子どもの「いいとこ探し」をする

自分なりにしっかり考える間をとり、自分なりの決断を下すまで、不必要な手を出さずに見守る。その上で、子どももなりの選択を尊重してやらせてみる。失敗はおおらかに受け止め、許す。失敗したって、いい所がいっぱいあることを伝える。

健全な自分作りには、この過程を丁寧にゆっくりしていくことが必要です。人生経験があり、見通し力もある大人からは、不可解な選択もするけれども、敢えて失敗させてみて、しっかり受け止めてフォローしていくことが子どもの育ちにとって良い影響を与えるのです。

 

親の関わりとして大切なことは

子どもの話を最後まで聞く
自分で決めるチャンスを与える
大人の考えは言葉で丁寧に伝える

親になると子供の話を最後まで聞くって意外にやっていないことに気が付きます。ですが、これが活きるのは、特に問題を起こした時です。「くせ」「習慣」になるまで身に付けておくと、いざというときに、冷静な対応ができやすいです。僕自身、常に意識し、聞くように心がけます。

「大切な時に自分で決めることができるためには、日頃から自分で決める体験があってこそ」「最後は自分に決めさせてくれると感じる大人への信頼感が、いざという時に自分で判断し、行動できる力になる」という著者の主張です。

これは責任性を育むことであるとも言えます。責任性とは、自分の反応や行動を選ぶ能力のことです。情報や選択肢は与えてもいいと思いますが、決める部分は子ども自身が行う経験を積み重ねることは大切です。

子どもの選択は尊重するけれども、親としての意見もちゃんと言葉で伝えるのはOKです。

まとめ

いかがでしたか?

親として、専門家として、学ぶことの多い本でした。

特に、子どもの自分作りのサポート、親の関わり方は、日々の親としての自分の関りを改めて考えるきっかけとなりました。

子育てはいつも応用問題

とても印象に残った著者の言葉です。応用問題に親子なりの最適な解を作っていけるように、親として常に自分も学び続けていこうと思いました。

調べたら新装版と続編も出版されていました。また読んでみたいと思います。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。あなたの学びの一助になれたなら幸いです。

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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。

自分を押し殺し、他人の価値観や意見ばかり気にする ❝いい子ちゃん❞ だった過去。自分のことが大嫌いでした。
そんな自分をなんとかしたいと心理学を学びプロの心理士として仕事をするも、自分嫌いは克服できずにいました。

そこへ、30代でゲシュタルト療法を受け、人生が180°変わりました。

自分が好きになり、
自分の意見や考えを軸に行動できるようになり、
やりたいことややってみたいことにも素直に食指をのばせるようになりました。
本もたくさん読むようになり、さまざまな考え方を柔軟に取り入れられるようになりました。

同じように悩んだことがある方や、今現在自分の生き方に悩む方へ。

あなたらしく生きる、あなた自身でいるための手掛かりやきっかけがみつかりますように、と僕の経験や学びを発信しています。
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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。
他人に合わせてばかりで外面がよく、自分のことが嫌いな”いい子ちゃん”だったけど、ゲシュタルト療法を受けて人生が180°変わった心理士です。
自分が好きになり、自分軸でやりたいことに食指をのばせるようになり、学びが習慣化。
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