こんにちは。Ryuです。今日は読了本からの学びの紹介です。読めば、30代でこなしておくべき人生のタスクを確認でき、取り組むきっかけになるでしょう。
『ユダヤ人大富豪の教え』で有名な本田健さんの本です。20代の頃に読み、消費に対する考え方が大きく変わったのを覚えています。
今回の『30代にしておきたい17のこと』もたまたま手にし、薄いのでさっと読んでみました。僕はこの時30代後半。この本を手に取るにはいささか遅かったかもしれませんが、内容は30代でなくとも、役に立てられるものでしたのでNo problem!どころか有益でした。
30代にしておくべきこと
17項目ありますが、大きく3つの項目にまとめられます。
- 社会を知る
- 自分を知る
- 人生の目的を知る
一つずつ見ていきましょう。
社会を知る
1つ目は、社会を知る です。
本田健さんの項目で言えば、「全てを手に入れることは不可能だと知る」「変えられることと、かえられないこととの違いを知る」に当たります。
30代と言えば、社会人経験をそこそこ積み重ね、世の中の仕組みが分かり始めます。また、自分自身や友人知人の結婚など新たな門出という節目があったり、新たな命の誕生に立ち会ったり世話になった人を見送ったりするなど人生の進んで生き方をそれなりに見聞きした経験を持っていると思います。
それを踏まえて、
欲しい物全部、叶えたいもの全部を叶えるには、人生の時間は短い、ということ
様々な制約はあるが、自分次第で変えられることも多いこと
を学んで知っていくことが大切だと言います。
やりたいことはいくつもでてきますが、そのうち叶えられるのはほんの一握りであること。多くを叶えても、きっとそれ以上にやりたいことというのは沸き上がってくるはずです。
また、社会にはさまざまな制約があり、全て自由に、というわけにはいかない、その制約の中でどう実現していくかを考えねばならない、ということを知るのです。
印象的な言葉をあげれば、
タイムマシンにのって訪ねてきた20代の自分に堂々と会うことができますか?
真剣に生きてきたとしたら、堂々と会えるでしょうし、20代の頃の情熱や胸に抱いた希望を忘れてしまって過ごしていたとしたら恥ずかしくなるでしょう。
若き自分に堂々と会えるような自分で在り続けましょう。今、堂々と会えないと思っても大丈夫だと考えます。毎日の努力や学び、それによる人間的成長を目指して、今から取り掛かれば、恥じない自分でいられます。
だって、人生で一番若いのは現在なのです。
自分を知る
ここが一番印象的だったところです。
- 自分の過去の経験から、自分はどんな時にどうやったらうまくいきやすいのかを知ること
- セルフイメージをチェックして必要に応じて作り変えること
- 衣食住パートナー(子ども)など、自分の生き方を決めること
これらは比較的表面的なことです。深いのは、
- 自分を知るために両親を知ること
- 自分の内に潜むダークサイドを知ること
です。
心理の視点で言えば、世代間の連鎖と言われるように、自分の行動における両親の影響は、恐らくあなたが考えているよりもずっと大きいのです。
内的作業モデルといいますが、立ち振る舞い方、対人関係スキル、などを子供は両親を見て学びます。人生早期に学んだこの”型”が大きくなってからも引きずります。大人になってから両親のことを知ることで、自分への理解が深まります。この型にいかにはまっているかに気付きます。
その気付きの後、それを受け継いでそのままいくのか、自分には別のやり方がふさわしいと変えていくのか、選択できます。逆に言えば、気付いて選択することが、幸せな人生を歩む上で必要なことです。
例えば、僕で言えば、ケンカはしないこと、と教えられてきました(兄弟喧嘩はとても多かったと記憶しています)。そして、僕は学生時代は「どうやったら怒るん?」と言われるほど穏やかでした。
しかし、内心は、表面ほど穏やかではなく、たくさん傷つき、怒っていることもありました。この怒りにすら気付けなかったことも多かったですが。
僕は、ゲシュタルト療法を通して、穏やかさということに大きな価値を認めるけれども、自分のポリシーに反することに対しては、相手と角が立ったとしても主張し、ぶつかっていく、という方針を立てました。両親の教えを、半ば守りつつ、僕なりに僕らしくアレンジしたのです。
こんな風に、どうしてそうするのか?という意味を理解せずに、両親から無意識に取り入れている、鵜呑みにしている価値観に気付き、どう折り合っていくか、という問題に取り組むことは、自分の人生を生きる上でとても大切なことです。
ダークサイドに関しては、上記の怒りともつながりますが、子育てを通して、僕ってこんなに声を荒げて怒りをぶちまけることがあるのだと自分でも驚きました!!!
学生時代の友人たちがみたら、なんや家では怒ってんかい!と笑われるかもしれませんが(笑)
かわいい我が子の育児が「もう嫌だ!!!!」となる人がいます。虐待問題も珍しくなくなりました。
親の介護で疲れ切って「早く死んでくれればいいのに…」と思ってしまう人がいます。
本田さんは、そういうダークサイドがあることを自覚し、自分の心身のケアをしましょう、必要なら専門家の戸を叩きましょう、と述べています。専門家の一人として、激しく同意します。
子育てや介護など、人生の新たなステージに立ち、戸惑い、疲弊しきってしまうことは、表沙汰になった事件や事故を見ても、誰にでも起きうることとして考えられます。
嫌だ、死んでしまえ、といった感情自体は構わないどころか自覚し、認めましょう。そこから一歩先に進めます。
悲劇的な、破壊的な行動には移さないように、
- 心身共に自分をケアすること(どうやったら自分は喜び、ケアされ得るのかを知り、できる形で実行すること)
- 無理そうなら早めに専門家の戸を叩くこと
人生の目的を知る
最後は、何のために生きるのかを知り、ライフワークを始めよう、ということです。
それの見つけ方のポイントは、どんな時もワクワクすることを選ぶ、ということです。
僕自身、理想の年収 というタイトルで書きましたが、損得ではなく、ワクワクするかどうかという心の動きを判断基軸にして、それをするのかどうかを選ぶようにしていきたいと思います。
本田さんは「最終的な人生の目的は、自分らしくあることと、そして、そのままで人とつながること」だと思うと述べています。
これには大賛成です。
このブログには ~be myself~ という副題をつけています。
僕の目指す世界は、誰もが自分自身でいられる世界です。自分自身で在ることはとても豊かで充実しています。自分らしくいればいいので、何も足したり引いたりする必要がない状態です。誰もが自分らしくいられる援助になればという視点から多くの記事を書いています。
自分らしくいるためには、自分自身であるためには、自分とちゃんと向き合う必要があります。
自分の過去、現在、思い描く未来。感情、やりたいこと、自分自身の喜び。
そのために、本田さんは「『自分がだれか』を思い出すことです。自分が何をやりたいのか、何をやると幸せなのかを知ることです。」と述べています。
これを、平易な言葉で、簡潔に述べている素晴らしい言葉があります。以前に書きましたが、あなたも耳にしたことがある「アンパンマンのマーチ」のAメロ部分の歌詞です。
何のために生まれて 何のために生きるのか わからないまま終わる そんなのは嫌だ
何が君の幸せ 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ
これに、答えられるように、自分を見つめましょう。時に、深刻な悩みがなくとも、これをみつけるために、自分にじっくり向き合うために、カウンセラーを訪ねるのも悪くありません。
まとめ
いかがでしたか?今回は本田健さんの『30代にしておきたい17のこと』を読んだ学びと感想をまとめました。お役に立てたでしょうか?
- 社会を知る
- 自分を知る
- 人生の目的を知る
30代はこれらに取り組むことに価値があると思います。30代を過ぎても、まだ取り組んでいないなら、やってみる価値のあることです。
今回はここまで。ではまた。
参考文献
※その他の年代もあります。そのステージの前後で読んでみようと思います。
本田健といえば、これですね⇓ これを読んで消費行動の基準が変わったことを覚えています。
ゲシュタルト療法―その理論と実際
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自分らしく生きる、自分自身でいることをテーマにブログを書いてます。
自分を押し殺し、他人の価値観や意見ばかり気にする ❝いい子ちゃん❞ だった過去。自分のことが大嫌いでした。
そんな自分をなんとかしたいと心理学を学びプロの心理士として仕事をするも、自分嫌いは克服できずにいました。
そこへ、30代でゲシュタルト療法を受け、人生が180°変わりました。
自分が好きになり、
自分の意見や考えを軸に行動できるようになり、
やりたいことややってみたいことにも素直に食指をのばせるようになりました。
本もたくさん読むようになり、さまざまな考え方を柔軟に取り入れられるようになりました。
同じように悩んだことがある方や、今現在自分の生き方に悩む方へ。
あなたらしく生きる、あなた自身でいるための手掛かりやきっかけがみつかりますように、と僕の経験や学びを発信しています。
誰もが自分らしく生きられる世の中にする。
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